情報通信技術の発達により,掃除ロボットからアンドロイドまで,我々の日常生活には様々な擬人化された人工物が登場してきています.その応用分野は医療や教育,エンターテイメントまで幅広い.人間と協調的にインタラクションしながら自律的に振舞うことのできる人工物は,エージェントと呼ばれており,その研究分野としてHuman Agent Interaction(HAI)があります.HAIの研究課題としては,エージェントのデザインや設計,どういう時に人は協調的になるのか,関係性を構築するのか,作業の分担を行えるのかといった点が挙げられます.また,これらの検討を通じて,人間同士がどのようにコミュニケーションを行っているのか,その基礎的なプロセスに関しても重要な手がかりを得ることができます.
対話相手への思い込み(構え)の効果/Effect of Belief during Conversation
林勇吾・三輪和久(2008)人間とエージェントが混在する状況におけるコミュニケーションの認知的・感情的心理特性,ヒューマンインタフェース学会論文誌,10(4),445-456
林勇吾・Cooper, E.・Kryssanov, V.・浦尾彰・小川均(2012)対話エージェントとのコミュニケーションにおける心理特性,日本感性工学会論文誌,11(3),459-467
ユーザの個人特性の検討/Effect of User’s Characterristics
林勇吾・浦尾彰(2013)対話エージェントを利用したWeb学習における感情状態の研究:性別要因に着目した検討,ヒューマンインタフェース学会論文誌,15(3),209-218
ジレンマゲームにおけるエージェントの振る舞い方と構えの検討/Investigating the Influence of Behavior and Cognition in an Dilemma Game
擬人化エージェントのデフォルメ化による印象の検討/Effect of Embodied Agent’s Deformed Characteristics
会話ロボットの言い淀みによる人間らしさの表現/Effect of Embodied Agent’s Grudging
阪本綾香・林勇吾・小川均(2011)コミュニケーションロボットに対する人間らしさの帰属の要因,日本認知科学会第27回大会発表論文集(CD-ROM),1-26